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箱書きをする。
箱は4.4寸。四方山。蓋裏の形により呼び名、種類が異なる。紐の種類も様々。
「結び」はいろいろなところで紹介されているので省略です。
■目を読む
「木目」。
この木目に沿って書いていく。「表書き」「裏書」側面書き」その場所も様々。
・・・方向が定まっているので左右、または上下の確認を
包み。季節変えで保管を繰り返す器、厳重過ぎないのもポイント。
■防虫・抗菌
色素で用いられる植物「ウコン」で染められたターメリック色の布。
防虫・抗菌効果があるといわれ、匂いにも効果があるといわれている布だ。
通称「袱紗」「ウコン」。
今回、生地には通常品より厚手の「ネル」をチョイスしている。
包みの上掛けにあたる「べろ」部には落款を。
■蓋裏
下準備。「チョーク」のはらで書く面をこすっておく。滲まずに墨の当たりがよい。
・・・「蓋裏」に書いてみた。作品の印象に寄り添う。そんな感じだ。
■結ぶ
和紙を掛け、結ぶ。贈答品であればここから包装紙。のし。となる。
・・・また「記念」であれば「由緒書き」に落款を押し、箱の中へ入れるとよい。
さらに「丁寧」。ここの側面への「書き」を加える。
・・・一般に[和紙を掛け、結ぶ。]までで上物となる。
ここから包装し、お渡しとなる。 -
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細工と加飾。
石膏型を使い皿の強度を増す。
石膏の型と半乾きの生地。
…生地を石膏型に伏せ、叩く作業をする。
生地の収縮率を石膏型大にあわせ轆轤で挽いておく。
ちなみにこの時。生地の皿は削りタイミングより「気持ち」柔らか。
■型打ち
まずは片栗粉を振り、
離型に備える。
型に伏せ、
槌で叩き締める。
この後底面ならし、側面等の叩き&ならし。・・・底面は水平でないとゆがみが生ずるので注意。
~削りタイミングまで寝かしと削り。
■加飾
型打ち終わり、削りも終わり。リム部の加飾に入ります。
おなじみ、化粧土。
イメージへ効きよくするに生地リム部には引っかき傷をつけておく。
底面の化粧打ち。
食材の「色」を映えさせるに、
かすかな景色を作ります。
焼きをイメージしながら。。
決めすぎないのがポイント。
リム部への化粧。
視線と光を食材へ導くための引き立てだ。
これで出来上がり。
「舞台ができた。」という感じだ。…釉薬掛け、窯焼きで仕上がりとなる。 -
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やっとたどり着いたこの時間。
幸運にも朝日の中で出来るとは
窯だししながら底すりをしてしまいます。
ちょっと疲れました。
ひといきです。
これら土物の器は、水にくぐらせ使っていきます。
・・・土の粒子間に隙間があり、よごれ、
カビ、などなど。入りこまないように。。
長く、大切に育てるコツが、使う前のこの一手間。
このことで保温力も増しますょ。
・・・すこしずつ
渋みが増すように侘び錆の景色が育っていきます。
うつわは最初が種子のような存在。
それぞれの家庭で使われ育っていき
より景色を深め、食材の色、花の色。
包み込むのです。・・・豊かに。
「盛り栄え」、「ひきたたせる」には
つくりでは「わきまえ」と「イメージ」そして「想像力」。
購入時には「生地の質感」、「イメージ」を
どれだけ掴み取れるかが失敗のないこと。
・・・質感は先に述べた「水に当たる」時の景色の変化、
イメージは器だけの世界観でなく
食や花が寄り添ったときの全体像をどれだけ。。。
ということです。
好きな作家を見つける目安にもなることと思います。 -
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段取りのはなし。
ここから、出し、水拭き掃除。
棚に差し、新聞紙等で誇りが落ちないように。
水にあたるのは「切れ」を見る&釉薬のフィット感向上。
で、乾燥しきらないうちに釉薬を掛けてしまいます。
これは作品の間に挟み、湿気を逃がしやすくする
小道具。右端はアルミナボウルなるもの。
少しでも通気しやすいようにという小道具たちだ。
注)残留水分3パーセントといわれ
素焼き時この湿気を徐々に取り除かないと
作品が破裂する。
詰め方でどうにでもなる話でもあるが
パツパツ状態での窯詰めには重宝。
またその熱源(窯)によって作品に当たるカロリーが
異なるため、その窯窯で詰め方も異なる。
産地では素焼きの詰めで技量がわかるといわれています。 -
いろいろあるさ。
素焼きの窯が冷めるまでの時間を使ってサイトを作ってみた。
毎回のことだが何かしらが用意されている。
神様は何を導いてくれるのでしょうか。。
困難はとてもシンプル。。
前回、★炭化焼成 途中漏電と
なってしまい、大物作品をぼつとした。。
また、その焼成に入る前、ゼーゲルコーン(物体のカロリーを測る温度計)で
焼きを見定めるのだが、炉内にあるはずその姿が。。。
今回素焼き前に窯のメンテナンスから。。
灯油窯で生火での炭化焼成は
いろいろな面で面倒だ。漏電を引き起こしたであろう送風機。
心臓部を分解、などなど。。
コレで構造をすべて理解。・・・と、窯の神様に感謝。
ハプニングはそのとき困難でも必ず答えは微笑んでいるものです。
・・・これで焼きが又進歩しますしね。
いろいろありましたがあふれるほどの作品、素焼き終了です。
設定温度でたおれる、コレも焼き物だ。
★炭化焼成とは
還元落としとも呼ばれる焼成方法。
通常の焼成方法(酸化、還元)では、
完全な酸化状態で冷ますので釉薬表面 はきれいな状態で焼き上がり。
炭化焼成は、冷ます時も窯のなかを還元状態。
釉薬表面 や焼き締め部分に炭素を定着させる焼成方法。 -
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水分を抜く「あぶり」・・・釉薬ののりを良くする。
生地に含まれる炭素などの有機物を焼ききる
「煤きり」・・・不純物をなくし本焼き時、釉薬を冴えさせる。
それぞれその温度に関係します。
自然乾燥。。十分乾燥させて水分は2%残留。
窯中にも湿度があり、温度の急激な「上昇」や
「偏り」がセーブせれるとはいえ、
ゆっくりと温度をあげていきます。
200度近辺は付着水が。
(分子レベルで土組成分と結合している水分のこと。)
300~500度では結晶水が。
(土の粒子と水分が結合したもの)
と。それぞれ放出。(あぶり)
この後は土の結晶構造の変化などなど。
・・・気が抜けない昇温。
この魔の領域を抜け、待っているのが「煤きり」
炭素、有機物が燃えきる800度。
そう。炎が赤からオレンジ色の変わるころだ。
結晶水、付着水と。
または熱膨張による生地われ、化粧はげ。など。
素焼きには危険がたくさんあります。
後付けのようなこの知識。
昔の陶工は・・・と思い巡らせて今回は終了。
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今回は頂き物の落花で釉薬になる灰をつくります。
灰は灰汁抜きを経て釉薬になります。
これは落花生の殻。マメ科植物の灰はきれいな色に焼きあがる。
今回はコンテナー一杯。これで茶碗一杯の釉薬になる。
まずは植木鉢に炭を置き、トーチで火をおこす。
次に波板などのスチール材板をまるめ、針金でとめる。
おきた炭を置き、かぶせるように先ほどの
煙突を置くことにする。
煙突の合わせ目に隙間を作る。
後にここが吸気する隙間になる。
ここからはPhoto.
横からの吸気は炎に渦を起こし、
火がたちやすくよく焼ける。
「おき」の出来具合に応じ隙間を上に移動するとよい。
下からの吸気も忘れずに。
出来たのがこの灰。